渡り廊下の真ん中で私は足を止める。続いて杉田も足を止めた。 「それで、なんですか?話って。もしかして告白とか?」 ふざけるな。人気のない渡り廊下に呼び出して告白だなんて高校生と一緒に過ごしていると、脳みそも高校生と同レベルになってしまうのかこいつは。 「自惚れるなよ。」 小さい声で言った。 「え…?」 普段おとなしい私がこんなこと言うのにびっくりしたのだろう、なんともマヌケな顔をしている。