「――――なんだよ」
一人取り残された私はそうつぶやく
いや、一見すると独り言なのだがそばから出てきた女の子に話しかけたのだと理解してほしい。
「相変わらず、きもいのぉ~」
女の子……海羽(みう)はそう言った。
「うるさいな。何の用だよ?」
「いや?昔の親友の姿を見に来ただけじゃよ。」
そう。私と海羽は昔親友だった。
だったのだ。中学2年生までは。
「笑いに来たんだ?」
「よく分かっておる」
ふっふっふっと海羽が笑って周りの空気が揺れた。
――――トタトタトタ……
遠くから足音が聞こえる。
きっと紗季だ。
「紗季ではないのか?」
またふっと笑った海羽をにらむ。
「朱里の最後の友達じゃな?」
反論はしない。その通りだから。
私の友達は紗季だけで、私は紗季がとても大事。
私といるだけで紗季がいじめられたりしないのかと考えるが、紗季は大丈夫だと言って私のそばに残ってくれた。
その言葉通り、いまだに紗季がいじめられることはない。
「…朱里!ここにいたっ!」

