すごくキラキラした目で見られると、断るわけにもいかなくなる。
すると、母親が急ぎ足でよってきてはるねちゃんに言う。
「はるねちゃん、お母さんもうすぐで終わるからもうちょっと待っててくれるかな?? このお兄ちゃん友達と約束あるみたいだし」
「えぇー?」
よし。
母さんナイスフォロー。
「ごめんな、また今度な!」
「うん……ばいばい」
はたして〝また今度〟なんてくるのだろうか。
そう、おれには今日約束が――――――
――――約束?
「あ!! しまった!!」
そうだった。
今日は確かどっかの川で待ち合わせしてたんだった。
……これはやばいぞ、多分。
