そしてまず、女子かどうかもあやしい。 アドレスを見た限りじゃ、適当に組み合わせたみたいな感じだったし。 「でも、男子だったら敬語は使わねーよなあ……」 いや、わからない。 後輩がおれに何か用かもしれないし。 ……しかし、後輩がおれになんの用だ? 「うーーーん……」 「おいおい、さっきからひとりで盛り上がってるけどどうした?」 「いや! なんもない!! ……ぞ」 村瀬の顔を見ると、不思議そうな顔でこっちを見ていた。 今までどれくらいの大きさでひとり言を喋っていたのかと思うと恥ずかしい。