次の日曜日、
私達は小山課長の実家にきた


普通の家、普通の両親


そう言っていた、だから信じていた
けど、なに?
この広さ、この豪華さ…
背中に変な汗が垂れた



住宅街の中にあるが
まぁ…周りからみれば
少し大きい家なのかもしれないが
ここの住宅街自体が、一軒一軒の土地が広いのだ


「いらっしゃい」


出迎えてくれたのは
思った以上に若々しく
可愛いチワワを抱いている
小山課長のお母さんだ


リビングに行けば
新聞を広げている、小山課長のお父さん



『は、初めまして、さ、桜庭、小夜です』


「あらら、可愛らしいお嬢さんだわ」


お嬢さんなんて言われ
余計に恥ずかしくなる
母さん、と小山課長が言えば
小山課長のお母さんは
はい、はいと笑いながら
キッチンへと入っていった