「「当たり前だ、あいつのウェディングドレスは俺が見たいんだ」って、あの小山課長が笑ったのよっ!信じられなかったわ!初めてよ、笑った顔なんて」
そこから真っ赤になりながら出社したわけで、陽子とロビーで別れてから
階段を下りている間に顔は冷めていった
小さく深呼吸をする
余計な事を考えるな、
仕事に集中しなきゃ、と取り掛かる
誰もこない資料課
仕事に集中していたら
あっという間に昼休み
お弁当持参の私
昼休みは私一人になる…と思っていたら
何故か蔵田課長と伊藤さんは
出かけようとしない
『…伊藤さん、お弁当?』
珍しい、と思っていたら
机に二つ出していた
「りっちゃんと食べるんです」
もしかして、と蔵田課長を見れば
照れながら笑っている
確かに二人の関係は聞いたが…