「お前とこれから先、ずっと一緒に暮らす。これは絶対だ、お前が嫌だと言っても、お前を手放す気はさらさら無い」


だからアパートは解約だ、と



『…ずっと、ですか?』


「当たり前だ」


視線を合わせたまま
はっきり言ってくれた小山課長
視界がぼやけ始めている


泣いちゃダメ、
泣く前に聞きたいことがある


『そ、それって…ぷ、ぷ、プロポーズですか?』



違う、なんて言われたら落ち込むだろう
けどね、ハッキリして欲しかった
誰かと一緒に暮らすなんて
今まで考えたことがない

小山課長を好きになって
ずっと一緒にいたい、と思っていた



「アホか、それ以外に何がある」



小山課長っ、と言ったつもりが
口元が震え涙は溢れ出し
自分でも何を言っているかわからない

けど、小山課長は
フッと笑って抱きしめてくれた