嫌いの裏の優しさ

私の名前を呼ぶ声がした。


呼ばれた方に顔を向けると隣の席の子が私の服の裾を引っ張っていた。


「…」


「勉強教えて〜」


「やだ」


私はそれだけ言ってまた本に意識をむけた。


それからも隣の席の子は一日中私にくっついて「勉強教えて〜」と言ってきた。


私はその度「やだ」の一言で片付けていたのだがこうも何度も何度も言われるといい加減うざくなってくる


お昼の時間


私は食堂で昼食を食べていた、すると食堂に入ってきた隣の席の子と目があった。


「…」


「あっ、氷室さーん」


「やだ」


「えっ、まだ何も言ってないし。」


「あんたまだ頼んでたんだ…知ってたけど」


隣の席の子の友達は呆れたように言った。


隣の席の子はごはんを頼んで私の座っている席の前の席に座った。


「…」


「何でダメなのー?」


「だめだから」