唯一の愛をキミに【完】

俺のパーカーを着ている唯の姿を見て、ようやく心が落ち着く。


唯の隣に座り、ふざけている由香里たちを見ながら昔の思い出話に花を咲かせた。


だけど、唯の昔話でまた心に影ができる。


小学校の頃、唯をからかってよく泣かせていたというガキ大将の話。


恐らく、そいつは唯のことが好きだったんだと思う。


小学校時代のヤツに敵意を向けても仕方ないと悟ることが出来たのは、そいつが転校してしまって唯も所在がわからないと言っていたから。




プールから上がりバーベキューの準備をして、みんなでワイワイと盛り上がる。


ビールを片手にみんなでコンロを囲みながらまたひと騒ぎ。


「唯ちゃん、すっこい美味しい!今度作り方教えて!」


唯の作ったつまみを食べながらそう言った由香里に、あぁこいつ破滅的に料理が出来ないんだったと高校時代の調理実習を思い出した。