唯一の愛をキミに【完】

その日の夜、俺は連絡もなしに唯のマンションへと向かった。


会いたいとかそんなんじゃなく、たまたま通りかかったから。


いなかったら帰ればいい、と簡単な気持ちで行ったけれど唯は笑顔で俺を出迎えてくれた。


「びっくりした。上原くん、急に来るんだもん。どうかしたの?」


「…用がなきゃ来ちゃいけない訳?」


「そんなことないよ!嬉しい。あっ、今お茶入れるね」


唯の小さな背中を後ろから抱きしめるとその体温が上がっていくのが伝わる。


「…唯、抱きたい」


いつもだったらたくさんお互い会話をしてからその流れで、という夜だけれども、


こんなに早急に唯を求めるのは初めてで、少し間が空いてから唯は恥ずかしそうにコクリと頷いた。