唯一の愛をキミに【完】

それから唯との距離は急速に縮まっていった。


自分を作らなくてもムリせずにゆっくりと笑っていられる。


唯の隣は心地よかった。


それは俺が彼女を好きだから、とかではなく唯の放つ優しい空気がそうさせているんだ。


そして季節は秋から冬に移るころ、


はじめて唯を抱いた。


震えながらしっかり俺にしがみついてきて、その柔らかい唇に口付けすると余裕なんてないくせに嬉しそうに微笑んだ。


唯にこんな表情をさせることができるのは俺だけ。この体温を感じることができるのは俺だけ。


由香里にも抱いたことのない感情は独占欲に限りなく近い幸福。


過去に付き合ってきた女たちそんな感情わいたことなかったのに。