唯一の愛をキミに【完】

携帯を取り出し画面に表示されている名前に俺は目を見開いてすぐに電話に出た。


「もしもし。珍しいね、唯から電話をかけてくるって。どうしたの?」


『もっ!もし、もし!上原くん…上原くんですか?』


「うん、俺。何かあった?」


『……なっ、なにかなきゃ…かけちゃ、ダメなの?』


唯にしては珍しい言葉に驚いた。


普段の彼女からしたら俺のことを考えてこんな言葉は言わないはずだから。


「そんなことないよ。唯からの電話、嬉しい。今何してるの?」


『……』


そう尋ねたのに唯からの返事はない。


「唯?どうした?」


『ジュッ、ジュース飲んでる。友達からもらったの。オッ、オレンジ!オレンジジュース。ヒッ…甘いの』


ん?オレンジジュース?