唯一の愛をキミに【完】

『言われなくても。唯ちゃんとは同じバイト仲間だし、ってか友達だし』


そういえばさっき、由香里も同じようなことを言っていたな。


「おまえら本当に唯のこと好きだよな」


『それは唯ちゃんが良い子だから。…っていうのもあるけど、哲が好きになった子だから、そんな唯ちゃんだからみんな大好きなんだよ』


「ありがとう」


『別れても哲は唯ちゃんのこと、好きなんでしょ?この先はどうするの?』


この先のこと、考えてない訳じゃない。けれど、


「しばらくは唯に片思いしてるよ。そんなすぐに告白しても都合がいい話だし」


『哲って片思い体質ね。また由香里のときみたく長いスパンで片思いするつもり?』


「そんなんじゃないけど」


そう言うと律は呆れたようにため息をひとつ吐いた。


『ハァ…クールな性格もそこまでいくとただのヘタレたダメ男ね。いい?そんな悠長なこと言ってると横からかっ攫われるわよ』


横から…?でもそうかもしれない。本城みたいなヤツが唯に近づくかもしれない。