唯一の愛をキミに【完】

嬉しそうに目を輝かせている唯の姿を見ていると心が満たされる。


こんなこと、由香里を好きだったときでさえも湧かなかった想い。


唯は俺に知らなかった感情をたくさん与えてくれるんだ。


「ありがとう、上原くん。すごく嬉しい!」


「唯が喜んでくれて俺も嬉しい」


唯の隣で平凡だけど幸せな日常をこれからも送っていきたい。


「あっ、今鯉が跳ねた」


「本当だ!ふふ、楽しいね」


唯とふたりで庭先の眺めながら料理が運ばれるのを待っているとゆっくりと襖が開いた。


「哲!久しぶりだな、元気だったか?」


「叔父さん、久しぶり」


父の弟である叔父さんは父とは年が離れていて叔父さんというより兄貴分みたいな人だった。


真夏の海と日サロを何よりも好んでいる叔父さんは以前会ったときよりまた肌が黒くなっている。