『あなたとの出会いは思い出せないの』
なんて言ったら、あなたはどう思うかな。
「本当に覚えてないの!?」とは言わず
きっと、『俺も覚えてないや』って
笑ってくれると思うの。
1歳くらいの男の子と女の子が
手をつないで笑っている
1枚の古い写真。
私たちの初めての出会いは
日付の入ったその写真だけが
映して残っている。
小さな町に生まれた私たち。
同い年で、家も近くて
お互いのおばあちゃん・お母さんも知り合いだったから
物心つく前から一緒にいた
大切な『幼なじみ』
一緒にいるのが当たり前で
変わらないと思っていた。
でも、少しずつ成長してたんだよね。
一緒にいられるのは
当たり前なんかじゃない。
変わらないものなんて
1つもなかったんだよね。
『幼なじみ』として出会えたのも
同じ年に同じ町で生まれたのも
全部、奇跡みたいなものなんだよね。
どうしてもっと早く気付けなかったんだろう。
なんで今なんだろう。
大切な『幼なじみ』だけど
それだけじゃなかった。
『あなたが好きです』