キーンコーンカーンコーン 結局、この授業は全然頭に入らなかった。 「栗山彩花いるか?」 「あ、は、はい。よ、呼んできます!」 キャー!喋れたぁ!/// なんて言いながらクラスメイトが私を呼ぶ。 「な、なに?高橋蒼汰」 私を訪ねてきたのは高橋蒼汰。 「ケガ大丈夫か?」 「う、うん。大丈夫。 ずっと側に付いててくれてありがとう」