「っなわけねぇーだろ!ばかっ!!」
途端に先輩が怒鳴り始めて、堪えていた涙が流れ始める。
迷惑じゃ…迷惑じゃないの…?
「迷惑なんて誰が言った。
俺は彼女なんていない。大体、俺の好きな人くらい分かれ」
「そ、そんな、こと言われてもっ」
キレキレになりながら喋るけど、気持ちはもう嬉しさあまりだ。
よかった…よかった。
「あたし、まだ先輩のお友達でいいんですね」
そう呟くけど、先輩の顔は引きつった笑顔だった。
できるだけ…その顔はさせたくない。
だけど今は、自分がさせた。
ごめんなさい、ごめんなさい。
避けてごめんなさい。
怖いだけなんて弱虫で。
臆病者で、逃げてばかりの人でごめんなさい。

