すれ違い 太陽。 上



「先輩!?」


抱きつかれた事を理解するのは遅かった。


だけど、先輩が力強く、でもどこか優しく抱きしめてくれるのは、先輩の優しさ。



「正直に言え」



「…は、い」


耳に先輩の息がかかって、少し恥ずかしくてくすぐったくて。


「…なんで俺から逃げた」


必ず答えろ と言うまでもない用に、そんな雰囲気が伝わってくる。



「先輩に彼女いたから、あたしなんかが…近くにいたらダメかなって」


「だからってあそこまで避けるか?普通」



ですよね、ごめんなさい。



「…違うよな?」


そうつつかれては、嘘を吐けるわけでもない。



「っ…本当は、怖かっただけです。


彼女からしても何かされれんじゃないかとか…
いつかは、先輩から冷たく突き放されるんじゃないかとか…」



ギュッと握った腕が一瞬、緩んだ。


その時、バッと離される。


え?どうしたの?とか思って先輩を見るけど、全然視線が合わない。



も、もしかして…あたしが思ってたことアタリ?


ズキズキと胸が痛んでくる。