「そうか…一方的に決めた話だが…」
ゴクンッと息を呑むが、馬鹿なあたしは話の意味が分からなかった。
「岡崎奈々を、生徒会に任命する」
「…はいっ?」
『生徒会。今日の要はたぶんそれよー』
急に彩乃が言ってたことを思い出す。
教室で待ってろよ…
生徒会…。
「……えぇっ!?あ…あたしが!?」
「ついでにだ。言ってやれ倉戸」
はぁいと猫かぶった返事をした彩乃は、あたしの前に仁王立ちして、微笑んだ。
「ずーっと黙ってたけど…私も生徒会よ」
ごめんね、と申し訳なさそうな顔を彩乃はしたが、あたしの顔はまだ理解ができない顔。
「推薦者は…倉戸彩乃。石田光樹。三嶋翔。後藤隆也」
三嶋先輩も…推薦してくれたんだ。
で、でも?
「せ、生徒会って…推薦なんですか、?」
恐る恐る聞くが、生徒会メンバーは苦笑い。
「それは、久間田が決めた事だ。気にしなくていい」
「まっ、そーゆー事だね、久間先輩勝手だもんね!」
な、なんか…次々と知らない人が。
「で、返事はどうなんだ」
そう三嶋先輩があたしに問いかける。
「えっと…」
「でも、任命だし。断る理由なくない?」
笑いながら光樹先輩が言う。
その言葉に、あーそうか。と生徒会メンバーは頷き始める。
それと同時に…