すれ違い 太陽。 上



「あーやーのー」


業間休み。チャイムがなった瞬間、彩乃にすがりつく。


結局、早く学校に行こうと思ったけど、先輩がゆっくり行きたいっていうから、それに乗ってしまった。



「よかったじゃない、誘われて」


「えー?なににー?」


当の本人のあたしは、自分で言うのもアレだけど、バカで。アホ。


しかも、天然?らしい。


鈍感ってよく彩乃は言うけど、他の女子はみんな、天然って言う。



「生徒会。今日の要は多分それよー」


そう棒読みに言われ、一瞬固まった。


「はっ!?」


つい大声を上げたけど、もう非常階段に来ていたので、誰にも聞かれることはなかった。



「だってそぉでしょーよ」


んなこと言われても、あたしにわかるか!


先輩の気持ち読めるわけでもあるまいし。


「てか、その情報はどこから取り入れた」


「なによー、私が知らない事なんてあると思ってんのー?」


ないけどさっ!そんな事分かってるけど!!



「翔から聞いたのよ」


呼び捨て、してるんだ。