すれ違い 太陽。 上



自分から 素 を晒しておいて
嫌われるのを怖がって謝るっていう─…んな男がどこにいるんだよ!


『いえ、急に言われてびっくりしたけど、キャラ作るの大変なのは知ってるので、何かあったら相談…のりますよ、』



……と、うえぇえぇ!!?


ちょ、まっ、え、、俺、今っ後輩に励まされてる!?

しかも、好きな人!



「べ、別に…キャラなんて…」


そう否定したけど、まぁ彼女が言ってるのは合ってる。


『作ってますよ。
先輩、学校では笑顔だけどぎこちないですもん。せめて、あたしの前とか彩乃の前とかは、素でいいですからね』


どこに、こんな優しい後輩いるんだよ、


自分から辛い道選んどいて、結局俺はこうなるんだよなー。


「優しいんだな。お前」


『えっ…どこがですか。当たり前ですよ』


そんな事言える時点で、すげーわ!!


「さんきゅ。元気でた、」


『それは良かったです。では、明日』


「おう」


それが初めて電話の会話。


「っ…」


電話を切ってから、心臓が激しく動き出す。


「な、なに照れてんだよっ」


ひとりで、ニヤけまくってる。


「変態か、俺は」



その日、結局俺はニヤケずにはいられなかった。