自分から 素 を晒しておいて
嫌われるのを怖がって謝るっていう─…んな男がどこにいるんだよ!
『いえ、急に言われてびっくりしたけど、キャラ作るの大変なのは知ってるので、何かあったら相談…のりますよ、』
……と、うえぇえぇ!!?
ちょ、まっ、え、、俺、今っ後輩に励まされてる!?
しかも、好きな人!
「べ、別に…キャラなんて…」
そう否定したけど、まぁ彼女が言ってるのは合ってる。
『作ってますよ。
先輩、学校では笑顔だけどぎこちないですもん。せめて、あたしの前とか彩乃の前とかは、素でいいですからね』
どこに、こんな優しい後輩いるんだよ、
自分から辛い道選んどいて、結局俺はこうなるんだよなー。
「優しいんだな。お前」
『えっ…どこがですか。当たり前ですよ』
そんな事言える時点で、すげーわ!!
「さんきゅ。元気でた、」
『それは良かったです。では、明日』
「おう」
それが初めて電話の会話。
「っ…」
電話を切ってから、心臓が激しく動き出す。
「な、なに照れてんだよっ」
ひとりで、ニヤけまくってる。
「変態か、俺は」
その日、結局俺はニヤケずにはいられなかった。

