電話の向こうで、迷惑そうに返事をするのは、
1年生の 岡崎 奈々。
2年や3年にも人気があり、同学年にも告白される回数は多いのだとか。
軽くアレンジされた、セミロングの髪。
脚も腕も細く、男子側から見れば、胸も人並みにはデカイ。
制服の着こなしも、そこら辺の女子と比べたら、男子は奈々の方に賛成するわけで。
奈々の親友も、美人。
成績もそこそこで、けして運動音痴でもない。
ぼどよい、“女の子”なのだ。
なんせ、俺が一目惚れするぐらいだし。
とか、明かしちゃってるけど、これは本人には言ってない。
「先輩、奈々のことすきですよね?」
単刀直入に言われた言葉が、これ。
倉戸 彩乃。
奈々の親友であり、俺の良き相談相手。
まぁ、倉戸本人は、俺の弟が好きらしいけど。

