「あ、これ」



急に立ち止まった、先輩を見つめる。


しゃがみこんで何かを拾った。



見せられた、その手のひらには一つのくし。



それはあたしが持ってるやつと色違いで、間違いなく無くしたはずの彩乃のくしだった。



「岡崎のと似てるな」


「そのくし、彩乃のです!」



て事は、ここら辺…⁉



それは予想的中だった。