すれ違い 太陽。 上




「それで先輩が言ったの。
「倉戸ってほんとにお前のこと好きだよな」って」



泣いたのは、あたしに謝ったのはそれか。



と気付いたが、鈍感な奈々にはそれの意味は分からない。



いわゆるそれは



倉戸より俺を見て欲しい。倉戸より俺を好きになって欲しい。


そうゆう意味だ。



「先輩があたしをただの後輩にしか思ってないのは知ってた。告白しても振られる覚悟はあったの。だけど…」




「ひとつ言うけど、先輩はあたしのこと好きじゃないよ」



なんで?みたいな顔をする奈々を見て、やっぱり気付いてない。と確信する。