「俺、なんか悪かったか?」
「悪いっていうか…さっきのは奈々ちゃんの一方的な勘違い」
俺が腰をかけていたベンチに、光樹も腰をかける。
いざとなったら必ず、助けてくれるのはコイツだった。
「お前、ホントに不器用だなぁ」
「うるさい。俺はただ…お前が好きだを含めていい友達持ってんだから自信持てって伝えたかっただけだ」
びちょびちょに濡れたまま、ここを飛び出した岡崎の背中はいつもより小さかった。
「だからな」
そう言い残して、間を空ける光樹。
「お前がヘタレなんだよ。さっきの発言はどうしたって奈々ちゃんからは、「三嶋先輩の好きな人は彩乃なんだ」って受け入れられちゃうんだよ!」
意味が通じなかった。
いや、通じたけどその程度の言葉で勘違いしてたのに驚いた。

