「逃して泣いても、あんたが悪くなるのよ。
後悔するようなことがあったら、あたしが許さないんだから」
そう言っても聞かないのは、彩乃がこれほどあたしを心配してる証拠。だけど…
「彩乃は心配でも、あたしは彩乃に後悔するような恋をされたくないの。
本気なら本気でぶつかって?あたしは彩乃に泣かれたくないの」
「…分かった。ありがと」
水着に着替えて、上着を羽織った彩乃はまだ不満そうな顔をしてる。
「あたしもう中学と違うから大丈夫。辛くなったら言う約束してる人もいるし、彩乃だって相談乗ってくれるって信じてる」
「うん。ごめんね。楽しんでくる」
「いってらっしゃい!」

