すれ違い 太陽。 上





「ないならいいんだ」



「はい…ないです。っていうか、あるときは真っ先に先輩に言ってると思います」



そのなに気なく言った言葉は、あとから自分を慌てさせた。



あ、今のちょっと…バレちゃうじゃん!



先輩を意識してますって言ってるようなもんじゃん!




「乗れる相談なら乗る」



はいと答えようとしたが、それが先立った。



「今の言葉、結構反則だからな」


それだけ言って先輩は去っていった。



なんだよっ、妙に優しいとか思って油断してる時



「そっちの方が反則だっつーの…」



いつまでも愚痴を漏らすのは、癖なのだろうか。



だとしたら、性格悪い女だなあたし。