すれ違い 太陽。 上




なんだよ、結局勝ち目ないじゃん。



勝てないじゃん。




「行くぞ、もうすぐ出発する」



コクっと頷いてから、再び手を握られ歩き出す。



歩く時だって、あたしに合わせてくれる。



握られてるけど、そんな強くじゃなくて、トラウマにならないように優しく。




そんな先輩にドキドキして、それもまた悔しかった。




「反則技多すぎ~!」



新幹線で空港近くの駅で降りる瞬間に、彩乃に悪口を言ってやった。