すれ違い 太陽。 上



「顔、見たの?」


「み…てない」


見たような気もするし、しないような…

というか、覚えてないのかな?


「じゃあ、顔みただけで分からないわけね」


「そうなるね」


あたし、昨日のこととかよく覚えてる時と覚えてない時あるから…。

昨日は、運悪く覚えてない日だったみたい。


「岡崎さん」


誰かに呼ばれて、振り返ると

昨日の女の子。

松田 希莉 ちゃん。

「はい?」


「昨日は、ありがとう!あと、これ預かったの」

希莉ちゃんの手元には、1枚の紙。


「誰から?」


「男の子だったかな…」

男の子って、あたし同じ学年の子と釣り合ったことないんだけど…


「先輩なんじゃない?」


あたしの心を読み取ったように、彩乃が言ってくれた。


「あ…確かに、先輩ぽかったかな…」


「ありがと!あと読んでおくわ」