「顔、見たの?」
「み…てない」
見たような気もするし、しないような…
というか、覚えてないのかな?
「じゃあ、顔みただけで分からないわけね」
「そうなるね」
あたし、昨日のこととかよく覚えてる時と覚えてない時あるから…。
昨日は、運悪く覚えてない日だったみたい。
「岡崎さん」
誰かに呼ばれて、振り返ると
昨日の女の子。
松田 希莉 ちゃん。
「はい?」
「昨日は、ありがとう!あと、これ預かったの」
希莉ちゃんの手元には、1枚の紙。
「誰から?」
「男の子だったかな…」
男の子って、あたし同じ学年の子と釣り合ったことないんだけど…
「先輩なんじゃない?」
あたしの心を読み取ったように、彩乃が言ってくれた。
「あ…確かに、先輩ぽかったかな…」
「ありがと!あと読んでおくわ」

