すれ違い 太陽。 上




俺のどこかで、プチッと何かが切れた。



勝手に体は動いて、いつの間にか岡崎を抱きしめていた。



トラウマにならないように強く抱きしめて。だけど、どこか優しく。





そして口を開く。



「お前、今さっきのこと こんな事 なんて何でもないように言うなよ」



ピクッと動いた岡崎は、俺の腕に顔を埋めた。



「思ってもないだろうな?」



そう言うと、コクコクと頷く。



嘘だな、絶対思ったな。



そうは思ったけど、声には出さない。



また怒鳴り始めたら気分を直すのに面倒くさそうだ。