「怒りに走るとは思わなかったよ、周りも。

それも泣きながらとか。可愛すぎっしょ」



不意に言われたその言葉に、つい反応してしまう自分が悔しかった。



「だいたいっ…A組が強すぎるから…」


A組さえいなかったら、こんな事見せる必要などないのだった。




「それはしょーがない。強いもんは強いんだ」



チッ。


「おいお前。今舌打ちしただろ」



あたしがちょうど泣き止んだ頃なので、一発言ってやった。




「しましたけどなにかっ?慰めてくれてありがとーございました!」


そう言って舌を出す。


アッカンベーっ!


2度とそんな過ち繰り返すか!


気を取り直して、また電車に乗り込むあたしだった。