すれ違い 太陽。 上




隣の変態は、どんどんあたしに近づいてきて、息はますます荒くなる。



気持ち悪い。


あたしは精一杯 それ に我慢して、彩乃の腕を握るしかなかった。



彩乃が声を上げた。



が、その前に大きな物音から始まる。




「おい。おっさん、それ俺のなんでやめてもらえますか」



明らかに怒ってるが、顔は笑ってる。


そこが最大の怖さとなった。



あたしに 夢中 なのか、怒ってる人に気付かない変態。



相変わらず、変態は変態であたしの太ももを手荒く遊んでる。




それに我慢の限界となって、あたしは立った。


彩乃が声をあげようとしたが、上から睨みかえす。



止めるな。



そう命令するように。


呆れたように俯いた彩乃は、小さく頷いた。



「あのねぇ、おっさん!」


満員電車の中で大声を上げる。


が、涙は止まらない。