隣の変態は、どんどんあたしに近づいてきて、息はますます荒くなる。
気持ち悪い。
あたしは精一杯 それ に我慢して、彩乃の腕を握るしかなかった。
彩乃が声を上げた。
が、その前に大きな物音から始まる。
「おい。おっさん、それ俺のなんでやめてもらえますか」
明らかに怒ってるが、顔は笑ってる。
そこが最大の怖さとなった。
あたしに 夢中 なのか、怒ってる人に気付かない変態。
相変わらず、変態は変態であたしの太ももを手荒く遊んでる。
それに我慢の限界となって、あたしは立った。
彩乃が声をあげようとしたが、上から睨みかえす。
止めるな。
そう命令するように。
呆れたように俯いた彩乃は、小さく頷いた。
「あのねぇ、おっさん!」
満員電車の中で大声を上げる。
が、涙は止まらない。

