すれ違い 太陽。 上




女子の学級委員もステージに並び、まず男子からジャンケンをし始めた。



「さぁ始まります!海とプールの争いが!」





ガタンゴトンガタンゴトン


「そんなにアイコされちゃー、困るよねー」



電車に揺れながら話すのは彩乃で、その隣には知らない男子がいる。



彩乃のファンか。


やめとけ、こいつ腹黒いぞ。



「うんー。もぅ会長帰ってたしね~」


苦笑いをしながら言うが、さすがにもう耐えられなかった。



真夏の満員電車で座れたのはまずいいとして、ギュウギュウで暑すぎるのが嫌なところだ。



しかもあたしの隣には、異常なくらい息が荒い男性。



「…奈々、気をつけて」


小声で言ってくるが、それにはもう触れたくなかった。