女子の学級委員もステージに並び、まず男子からジャンケンをし始めた。
「さぁ始まります!海とプールの争いが!」
…
ガタンゴトンガタンゴトン
「そんなにアイコされちゃー、困るよねー」
電車に揺れながら話すのは彩乃で、その隣には知らない男子がいる。
彩乃のファンか。
やめとけ、こいつ腹黒いぞ。
「うんー。もぅ会長帰ってたしね~」
苦笑いをしながら言うが、さすがにもう耐えられなかった。
真夏の満員電車で座れたのはまずいいとして、ギュウギュウで暑すぎるのが嫌なところだ。
しかもあたしの隣には、異常なくらい息が荒い男性。
「…奈々、気をつけて」
小声で言ってくるが、それにはもう触れたくなかった。

