「てゆーかあんた誰?梓さん?」
 
 
梓って誰よ。
 
 
 
「違いますけど。」
 
 
 
「そう…じゃあ沙耶さん?」
 
 
ドクンッ
 
胸が苦しくなった。
 
 
そうだけど…ここでそうです、なんて言ったらどうなるか…。 
 
怖くてガタガタしているのに、冷静な自分がいる。
 
 
 
「ちっ違います…。」
 
 
噛んじゃったし!
 
 
意味ないでしょ…
 
 
 
「じゃあ誰?」
 
 
 
「てか、あなた誰ですか?」