花京院家の愛玩人形


コレは引くわ。

ほら、紫信サンも目ェパチパチしてるわ。


「もう抱いておられるではありませんか」




コッチはコッチで、まじか。
そーいや純粋培養中だったっけか。

こりゃ難敵だ。

さぁ、どうする?勇者。


「あー…
抱いておられるねェ、うん。
でも、そうじゃなくて…
えー‥‥‥
セックスしたいって意味なンだケド」


さらにど直球ぅぅぅぅぅ!!??

勇者ヤバい。

紫信の額にキスを投下しながら、シレっと爆弾まで投下しやがったよ。

強い。


「性急なのはわかってるから、断ってくれても構わない。
まぁ、そうなると僕はガッツリ凹むケドも」


Lv.MAXの勇者のクセに、要は再び彼女の肩にもたせかけた頭を、甘えるようにグリグリと擦りつけた。


「あの男がしていないコトを、僕が君にシたい。
あの男でいっぱいの君の心に、僕の居場所を作りたい。
それで、僕が君の涙を止めたい」


「慰めてくださるンですの?」


「キレイな言葉で飾れば、そうとも言う。
でも実際は、悲しむ君に付け込んでるだけ」


「…ふふっ 台無しですわ」