コレは引くわ。
ほら、紫信サンも目ェパチパチしてるわ。
「もう抱いておられるではありませんか」
…
コッチはコッチで、まじか。
そーいや純粋培養中だったっけか。
こりゃ難敵だ。
さぁ、どうする?勇者。
「あー…
抱いておられるねェ、うん。
でも、そうじゃなくて…
えー‥‥‥
セックスしたいって意味なンだケド」
さらにど直球ぅぅぅぅぅ!!??
勇者ヤバい。
紫信の額にキスを投下しながら、シレっと爆弾まで投下しやがったよ。
強い。
「性急なのはわかってるから、断ってくれても構わない。
まぁ、そうなると僕はガッツリ凹むケドも」
Lv.MAXの勇者のクセに、要は再び彼女の肩にもたせかけた頭を、甘えるようにグリグリと擦りつけた。
「あの男がしていないコトを、僕が君にシたい。
あの男でいっぱいの君の心に、僕の居場所を作りたい。
それで、僕が君の涙を止めたい」
「慰めてくださるンですの?」
「キレイな言葉で飾れば、そうとも言う。
でも実際は、悲しむ君に付け込んでるだけ」
「…ふふっ 台無しですわ」



