花京院家の愛玩人形


もう実力行使あるのみだ。
なんだかんだ言って女は、強引な男にトキメくもんだ。

あのボソボソと陰気な花京院 要にはそーゆー強気な要素なんて無さそうだから、物足りなかっただろ? ← 大きな間違い

キラキラ男子の俺様が、壁ドンかーらーのー熱いキスをお見舞いしてやンよ!

もう毛虫じゃ誤魔化されねェからなァァァ!!


「今から、知るンだ。
君も俺の本気を知って…」


身を屈めていき。
瞼を閉じていき。

捕らえられて動けない、小さな薄紅の唇に…


「ぶっ」


突然、硬い感触が。

唇に硬い感触っつーか、顔面に硬い感触が。

妙な声を上げたコージが目を開けると、目の前には『神曲』というタイトルのブ厚い本の表紙があった。


「およしくださいませ。
わたくしは要のお人形なのだと、申し上げましたでしょう?」


静かに、だがキッパリとした口調で、両手で掲げた本をコージの顔面に押しつけた紫信が言う。

コレはもう…

間違いなく拒否だ。
てかブロック食らった。

ンだよ、ソレ。

そんなにキラキラ男子が嫌か。

そんなにボッチの非リアがイイってか?
しかもソイツの人形なんかでいたいってか?

意味がわからん。
怒りや悲しみをブっちぎって、全くもって意味がわからん。