「それはそうと、用件は全て終了しました。
では、これで」
「ハっハー!
大事な用件は、終わるどころかまだ始まってもいないよ、要くん!
次の長期休暇の話をしよう!
やっぱりガーデンパーティーだろうね!
ゲストをリストアップして、招待状も忘れず…
おっと!一番忘れちゃならないのは、空港に迎えに来てくれた君たちへの、私からの熱い祝福のキスだったね!!」
「お父さんが帰国されるなら、僕らは出国しようと思います。
では、これで」
「え?二人でイタリアに来てくれるのかい?
大歓迎だよ!
なら、コッチでパーティーを」
「お父さんが帰国されないなら、僕らは日本にいようと思います。
で は 、 こ れ で !」
「ちょ…待って、要くん!?
どーゆーコト!?
君の幸せを私にも祝わせて」
プッ
画面が暗転し、陽気な髭ダンディは跡形もなく消滅して…
全く噛み合っていない怒涛のスカイプは、唐突に終わりを迎えた。
大本のPC電源、落としやがったよ。
それでも、携帯に連絡あンじゃねーの?と思ったら、すばやくポケットから出してソッチもオフにしやがったよ。
シーンと静まり返った室内で、要はデスクに両肘をつき、尚且つ両手で頭を抱えて項垂れる。
もはや屍の様相だ。
「要…」
ピクリとも動かない広い肩にそっと触れ、紫信は心配そうに声をかけた。



