暖かい光が差し、桜の舞う道。 新入生が少し大きめの制服に身を包み、 緊張気味の表情で歩いていく。 そして私もそのうちの1人だ。 周りと同じように歩いていく。 ただ私の制服のスカートはとても短く、 髪色は不自然に明るく、 そして...1人だった。 周りの新入生は、 皆、親と一緒だというのに...。 「いいよ、 どうせ1人には慣れてるし。」 新入生の親から向けられる 好奇の目に、莉乃は怯まずに 1人で高校の門をくぐった。