「きっと、戦わなくてよくなる日まで戦うんだろうね。ずうっとずうっと。私は死んでしまうかもしれないね。でも私は未来を信じるよ――――――。」
大切な人を守り抜こうと決めたのだから
聞いていた悪魔は呟いた。
「僕も誰かを守ることはできるのかな。」
天使は微笑んで彼の手を握った。
「ええ、もちろん。本当に大切なのは守りたいという強い心だから。」
それから4日後に彼女は死んだ。
事故死だった。
悪魔は彼女の遺体にすがりついて泣いた。
「うそつき!!!」
その言葉の真意はもう彼にしか分からなかった。
END