Tender Liar



これから、どうしようか。

さっきから、そればかり考えている。

答えを出せないまま、刻々と時間は過ぎてゆく。

何もすることがないので、早めの夕食をとった。

それからテレビを点けてみる。

けれど、特に見たい番組があるわけでもなく、すぐに消してしまった。

仕方なく、私はコーヒーを淹れることにする。


ソファに腰を下ろし、その脇のテーブルにカップを置いた。

コーヒーを一口啜ったところで、私は猛烈な睡魔に襲われ、そのままとろとろと眠りに落ちていった。


どのくらいの間、眠っていたのだろう。

目が覚めた頃には、もうすっかり夜も更けてしまっていた。

窓の外の星空を眺めながら、私は過去に想いを馳せていた。

それから、冷めきってしまったコーヒーを口に含む。

少しずつ飲んでいたはずのコーヒーもいつの間にか飲み干してしまい、私はソファから立ち上がった。

するとその時、不意に玄関のドアチャイムが鳴った。

こんな時間に、一体誰だろう。

そんなことを思いながら、私はドアの覗き穴から外の様子を伺う。


「久しぶり、やな」


息を呑んでドアを開けると、彼はそう言った。