帰り道、私たちは公園に寄った。

砂場や滑り台などの遊具で楽しそうに遊んだり、そこらじゅうを元気に走り回ったりしている子どもたちを眺めながら、私たちはベンチに腰を下ろした。


「柚紀ちゃん」

「はい、何でしょう?」

「サクちゃん、俺のこと、あれから何か話してた?」

「いえ、特に何も。どうかしたんですか?」

「あ、ううん、何でもない。ただ何となく、訊いただけやから」

「じゃあどうして、わざわざ私のこと引き止めたんですか?」

「別に何でもエエやろ、そんなん」

「良くないです」

「ほんなら質問な。柚紀ちゃんは俺のこと、どない思う?」