「ドジッ娘…」

「え?」

「ドジッ子」

「お?」

「ドジッ娘目指してんのか?お前…」


「失礼ね…」


「ツンデレ子」


もういいよ…
私は改めてイスに座り右肘を見つめた。
血が滴り落ちてきた

「なんだよ…早く消毒してくれよ」


ただただジッと血を見る


甘そうだな…真っ赤な血はまるでストロベリージャム…なんてね!なんてね!


「おい!」

零君がキレた。


「はいはい。」


もう我慢出来ない…
私は流れる血を舐めた。

「アハッ鉄の味…」


「お前…」


零君が顔を真っ赤にして見る。


「冗談冗談!」

さっさと消毒薬を肘につけ、包帯で手際よくくくる。


「不完全だな…」

「何が?」

「ドジッ娘ならこーいう時にまた消毒薬をひっくり返すしツンデレならデレる。ヤンデレなら傷跡に毒を塗るとかさ。お前は不完全だ」


私は不完全なのか


不完全少女………


はあ…全くもう