今夜、君に月をあげる。







「あ、このこと松坂くんには内緒にしとく…?今回は私が偶然見かけちゃっただけだし。」




「……どうしようか。」




別にこの機に話してもいいんだけど、何せ雪花さんと違って深くまで探りをいれてきそうでげんなりする。




絶対面倒くさい。




「…めんどくさそうだからいつかでいいよ。バレる時は多分バレるし。」




「ふふっ、わかった、じゃあこれは私達だけの秘密ね?」




口元に人差し指を当てて笑う雪花さん。




……今、松坂がこの場にいなくて良かった。




雪花さんの可愛さに悶絶してうるさそう。




「じゃあ…ありがとう、色々教えてくれて。」



「ううん、僕こそ黙っててごめん。」



「いいのいいの。SHR始まるから教室もどろっか。」




肩をすくめた雪花さんの後ろをトボトボと歩く。




…改めて、本当に沙月と僕の関係って変っていうか不思議だよな…。




なんて、そんな考えは教室に入った瞬間に、松坂に捕らわれて消え去った。




それから、雪花さんと何してただの、告白か、など心底鬱陶しい攻撃に合うはめになったのはいうまでもない。