今夜、君に月をあげる。







「それもそっかぁ…、あ、え、…沙月ちゃんと鈴木くんってどうやって会ったの?」




「そ、れはちょっと色々あってね…。」





雪花さんは話している感じもすごくいい子だし、言ってもいいんじゃないかと思ったけれど、さすがに沙月の許可なしには教えられなかった。




僕が濁すと嫌な顔せずに「そっか。」と笑ってくれる。




「でも、良かった。沙月ちゃん、元気そうで。」



「え…?」



「あ、入学式に来た時体調が悪くてすぐ帰ったって言ってたでしょ?だからなのか、すごい顔色悪くて…、少し心配だったの。」




沙月はすごく元気だけど、一見病弱にも見える白い肌がか弱さを引き立てている。




それに加えて顔色が悪かったら、そりゃあ心配にもなるか…。




小さい頃、喘息で入院したって言っていたし。





「…うん、僕が見ている限りだとかなり元気だよ。」



「そうなの?良かったぁ、安心。……それなら、学校にも来てくれるかなぁ。」




パッと顔を輝かせた彼女に、僕も静かに微笑んだ。




沙月には雪花さんと会ってみてほしいな。




…いい相性だと思うんだけど。