「何がきっかけかは知らねえけど、俺はそっちの方がいいと思うぜ。」
「…うーん、っていってもあんまり自分の意識ではわかんないんだけど。」
「平凡平凡言われてきたけど、俺はお前のこと平凡だとは最近思わないけどな。」
「前は思ってたって受け取っていいのかな?」
「事実を正確に受け取るのが悪いわけないだろ。」
「せめて否定をしようか。」
堂々と答えないでほしい。お世辞でもためらえ。
まあ僕が平凡なのは隠しようのない事実だと言われれば仕方がない。
今度はむせないように、水を喉に通す。
「最近のお前は、なんだろうな。彼女でもできたんじゃねえかなって思うんだよ。」
「残念だけど、出来てないよ。」
「おう、知ってる。」
誰か追加で松坂にかける水持ってきて。
即答された僕のダメージ分の量の水なら尚のこと良し。