「…すずくんと会ったのが、新月で。今は上弦の月。ふふっ、びっくりしない?まだ約1週間しか経ってないよ?」
「…なんか、ずっと一緒にいるみたいだね。」
「…私もそう思ってた。」
ポーズをやめて、こっちを嬉しそうに振り返る。
僕もそっちを見れば、沙月と目が合ってなんだか心臓がうるさくなった。
…なんだ、これ。
「こんな私なんかと一緒にいるなんて、すずくん相当変な人だよ〜。」
「僕、今まで平凡とか普通とか言われてきたんだけど。」
「いや〜…、絶対変な人だって。」
沙月がポン、と僕の肩に手を置いて、ウンウンと頷く。
変な人って言われても…、わがままを聞くって了承したんだから別に普通じゃない?
…それとも、了承した時点で変だったりする?
「すずくんと会ってから今日まですっごいあっという間だったのに、こんな日々が当たり前みたいになっちゃてる。」
「…そう、だね。」
1週間と言われれば、確かにあっという間だった。
でも、沙月と出逢ってから1週間と言われれば、そんなに短かったっけ?と首をかしげるくらいには当たり前になってる気がする。


