今夜、君に月をあげる。







水が光を浴びて、キラキラと輝く。




綺麗な青が、僕を揺らす。




「沙月が来てくれたら、嬉しい。」




僕らしくないことばっかりさっきから言ってる。



頭で考えるよりも先に言葉が出てしまっている。



それは、ここが日常からかけ離れた場所だからかな。



それとも、沙月の隣が相変わらず夢とか幻みたいだからかな。




「私もすずくんと行けたら楽しいと思う。…もし私が行けたら、助けてくれる?」



「うん。」




頷いた僕に彼女が顔を綻ばせたのを感じて、僕も口角が上がってしまう。




沙月の後悔が消えて、学校も楽しんでくれたら嬉しいなって純粋に思った。