今夜、君に月をあげる。







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「わぁ〜…!!青空ぁ…!!」




伸びをした沙月の隣に並んで、僕も息を吸い込む。



特徴的な鮮やかな色をした駅をくぐって外に出てみると、近くに海があると感じる爽やかな風が吹いていた。



移動時間中は乗り換えを3回しながらも約2時間半お互いに寝てしまったから、準備は万端。




「ここから徒歩3分くらいで水族館に着くよ。」



「わー…、ふふ、楽しみ。水族館の中に食べるところあるかな?」



「あー…多分あると思う。カフェみたいなのが。」



「じゃあそこで食べよっか!よし、れっつごー!」



いつにも増して元気な沙月にちょっと笑いながら、進む。



確かに、時刻は12時を過ぎてるし昼食にはいい頃合いだな。



いい天気の中、歩くと自然と気分も上がってくる。



それに江ノ島なんて僕自身も、ものすごく久しぶりに来た。