今夜、君に月をあげる。







「…わかった、じゃあ明日行こう。」




「本当に!?やったぁ!嬉しい!!」




僕が言うと、顔を輝かせて軽く飛び跳ねながら笑う。




そんな姿に僕も自然と笑っていた。





「じゃあ、K駅に明日…、そうだなあ、9:30に来てくれる?」



「9時半ね、…うん、大丈夫。」




K駅はここら辺で1番大きくて、この高校からも近い駅だ。




朝はそんなに弱くはない方だからきっと大丈夫だろう。




…強い方でもないけれど。つまり普通。




それに普段の学校開始よりも遅い時間だし。




そこまで思ってハッとする。




沙月ってそんなに朝早く外に出れるの…?




今まで沙月に会ったのは全て夜だけだったから、昼や朝に会うなんて想像すらできない。