僕達の関係に『友達』と名前が付いた日から2日後。





一昨日と同じような時間帯に昨日も今日も僕は屋上に来ていた。





昨日は沙月の方が遅れて来たけれど、今日は負けたみたい。





どこから持ってきたのかビニールシートを広げて、仰向けに寝転んでいた。






「…あ、すずくん。」




「…どこから持ってきたの、それ。」




「んー?今日来たらドアのそばに立てかけてあったから拝借したのだよ。」





「勝手に借りていいの?」





「いいのいいの。」





ふふふと笑った彼女が隣をぽんぽんと叩くから、仕方なく僕も制服を汚さないようにシートの上に横になる。





屋上に来ると必ず沙月はいるのに、昼の授業にはまだ1回も出ていなかった。






そしてまだ友達になってほしい、以外のわがままを僕は言われていない。






昨日も他愛ない話をして帰っただけだったからなあ…。